2025-01-24
結婚式というとどのようなものを想像するでしょうか?
おそらく多くの方は挙式があって、その後に披露宴をする
挙式披露宴を想像するかと思います。
それでは1.5次会というとどのようなものを想像しますか?
「会費制で行うウェディングパーティー」
「友人だけで行う結婚式」
「結婚式の2次会のようなカジュアルなウェディングパーティー」
「野外で行うようなオリジナルウェディング」
などなど・・・
これまでウェディングプランナーとしてブライダル業界に携わる方、そしてお客様などたくさんの人に1.5次会について質問してきましたが、1.5次会は人によってイメージするものが違っていました。
この記事をご覧の皆様も、結局のところ1.5次会が何かわからないという方が多いのではないでしょうか。
そこで!!!
今回はこれまで1.5次会のことをたくさん調べあげて
お客様と色んな場所・スタイルで1.5次会をプロデュースしてきた
経験豊富な私たちが、私たちなりの1.5次会の定義を
発表したいと思います。
1.5次会に興味があるカップル様やこれから1.5次会を考えたい方が
後悔のない1.5次会を迎えていただくための記事ですので
最後まで必ずお読みください。
1.5次会とは?
なぜ1.5次会と呼ぶの?
もともと結婚式のスタイルに1.5次会という言葉はなく
結婚式では挙式を行ってから披露宴を行い、その後に2次会をする。
今もあるスタイルのカタチでした。
なので、結婚式の食事をするパーティスタイルはというと
披露宴(1次会)か2次会のどちらかでした。
そしてそれが変わったのは海外挙式の増加が影響します。
2000年ごろからハワイやグアム、ヨーロッパなど、海外で結婚式を行う海外挙式が人気になりました。
海外挙式は親や家族だけが参加する、海外旅行をかねて結婚式を行うことのできるスタイルです。
海外挙式を行うカップルが海外から帰国後に友人に向けた結婚パーティーを企画するとなると、その時代にあるのは披露宴と2次会のどちらかです。
披露宴というとホテルで行うような少し固いイメージがあり
2次会はというと友人に幹事をお願いして行うカジュアルなイメージです。
帰国後のカップルが行いたいスタイルはどちらも当てはまらず、披露宴でも2次会でもないパーティーなのです。
〝1次会ほど固くならず2次会ほど砕けすぎない〟その間のパーティーをしたい。
そんな要望からできたのが1次会でも2次会でもない1.5次会なのです。
これが1.5次会というパーティースタイルの起源となります。
なぜ聞く人によって答えが違うの?
1.5次会はブライダル業界の人に聞いても聞く人によって説明が変わります。
結婚式場で1.5次会のことを聞くと披露宴と同じようなパーティースタイルと説明され
2次会を良くしているような飲食店で聞くと結婚式の2次会と変わらないパーティースタイルと説明を受けがちです。
1.5次会は披露宴でも2次会でもないけど
披露宴の要素も2次会の要素も入っている特殊なパーティーなのです。
だからこそ披露宴のようなスタイルとも2次会のようなスタイルとも説明することが出来てしまうのです。
もう少し深く知っていきましょう。
披露宴や2次会との違いは?
披露宴と1.5次会の違い
披露宴とは、結婚するふたりの大切な方へ結婚したことを報告するはじめての場となり、ふたりと皆様が一緒に食事をする時間です。結婚するおふたりがいて、それを祝うお二人の知人がいてそこに料理と飲物があれば、それが披露宴です。
最近の披露宴は多種多様で、野外で披露宴を行う方もいれば会費制で披露宴を行う方もいます。
家族や会社関係の方は呼ばずに友人だけで行う方もいるのです。
披露宴は自由度があがっており、1.5次会のようですね。
とはいえ1.5次会を考ている方にとっての披露宴のイメージはホテルで行う堅い雰囲気の食事会というイメージを持っているかと思います。
自由度が高いはずなのに多くの人にとっては堅い雰囲気のイメージがついているのが披露宴なのです。1,5次会も招待する方に対して、はじめて結婚の報告をするパーティーなので、意味合いとしては披露宴と同じなのです。
ようするに、似たようなスタイルだけど1.5次会と披露宴との違いというとイメージが違うだけなのです。
結婚式2次会と1.5次会の違い
結婚式の2次会は結婚式当日、披露宴の後に行う友人中心の会費制、ビュッフェ方式のパーティーです。
関西ではゲストが着席して行うのが一般的ですが東京では立食で行うのが一般的なのです。
友人が幹事をして予算決めから進行やゲームなどを決めていくことも一般的です。
2次会なので忘年会や宴会の2次会のように、打ち上げ要素も入っていて
結婚する新郎新婦を祝う、打ち上げのようなパーティースタイルです。
また、披露宴で用意したものを2次利用できるのも特徴のひとつです。
2次会を想像してみてください。
プロのメイクスタッフによって、人生で一番輝くために花嫁のヘアメイクが行われています。
そしてウェディングドレスやタキシードも結婚式で用意しているので、そのまま2次会にいくことができます。
結婚式で用意した会場の装花を2次会に持っていくことができます。
1.5次会はというと前に結婚式がないため2次利用は出来ません。
一から用意が必要となってきます。
また、1,5次会の前に披露宴がないためおもてなしも変わってきます。
結婚式ではフルコースを食べて、昼からお酒も飲んでいることでしょう。
2次会は披露宴終了から2時間後ぐらいにスタートすることが多いためゲストのお腹が満たされている状況のため、ビュッフェで唐揚げやポテトなどの軽食で用意されることがほとんどではないでしょうか。
でも1.5次会はというと、初めてのおもてなしになるため、ゲストはお腹を空かせて参加してくださるので、2次会と同じ料理というわけにもいきません。
また、結婚式で友人との想い出をしっかりとプロのカメラマンに写真や映像として残してもらっている、という点も披露宴を行っている2次会との違いになるでしょう。
このように2次会と1.5次会は大きく違ってきます。
つまりは1.5次会とは、披露宴のようなパーティーで自由度の高いパーティーと考えていただくのが一番です。
会費制か祝儀制どっちで行う?
1.5次会は会費制でも祝儀制でも行うことが可能です。
とはいえ、会費制と祝儀制どちらにもメリットデメリットがございますのでみていきましょう。
1.5次会が誕生したての頃は会費制で行う方がとても多くいらっしゃいました。
2次会をパワーアップさせたパーティーというイメージが多かったのが理由で、私もはじめて参加した1.5次会は会費は1万円でした。
しかし、今は会費制で行う方も15,000~20,000円
そして、結婚式とかわらないご祝儀制で行うかたもいらっしゃいます。
会費制祝儀制それぞれの良し悪しをみていきましょう。
会費制のメリット・デメリット
・会費制のメリット
1祝儀制より気軽に参加してもらえる
会費制にすれば、ゲストにとって祝儀を準備するより少ない金額で参加することができる。
つまりはゲストへの負担を減らすことが可能となるため、気軽に声をかけやすいのがメリットのひとつです。
結婚式には呼ばないけど2次会には呼ぶ。おそらくそういった関係性の方も気軽に招待できるのも良いポイントですね。
2当日集まる金額がわかりやすい
予算を考えていく時に、祝儀制にすると蓋を開けてみないと集まる金額がわからず、新郎新婦の負担する金額がどれぐらいになるか心配になる場合があります。
ところが、会費制にすると人数×会費の金額で集まる金額が当日を迎える前から把握できます。
なので、予算をたてやすいのも会費制のメリットとなります。
・会費制のデメリット
1集まる金額が少ない
会費制は祝儀制に比べゲストから集まる金額は少なくなります。
会費制にしても祝儀制にしても予算の考え方は以下のようになります。
予算(費用)=ゲストから集まる金額+ふたりの負担額
ゲストからある金額例(50名の場合)
■祝儀制
30,000円×50名=1,500,000円
■会費制 会費10,000円
10,000円×50名=500,000円
■会費制 会費15,000円
15,000×50名 750,000円
なのでおふたりの負担額が増えてしまう可能性が高い。
2内容によってはゲストに高いと感じられる可能性がある
ゲストに負担をかけないように祝儀より安く参加できると配慮をしても
ゲストがどう感じるかは人それぞれ。
会費制ウェディングの課題は本当にここなのではと思っています。
12,000円や15,000円に会費を設定したところで終わってみて参加したゲストは高いという印象で祝儀でおもてなしをしっかりしてほしかったという意見がネットでもゴロゴロ見つかります。
例えば会費を安く10,000円で設定をしてカフェのようなところでカジュアルにビュッフェ料理、ゲームとして盛り上がるように2次会でよくあるビンゴをご用意。
というような1.5次会の場合、2次会と比較されて会費が高いなと感じられる場合もございます。
参加した1.5次会の内容によっては会費が高かったと感じられ、会費にした目的と違う結果になってしまうこともございます。
また、遠方の方を招待する場合会費制のパーティーなら参加しないでおこうなどとカジュアルなイメージが仇となることもあるので注意しましょう。
祝儀制のメリット・デメリット
・祝儀制のメリット
1予算の幅が広がる
ゲストから集まる金額が会費制に比べて多くなるためゲストへのおもてなしなどをご用意しやすくなります。
また、会場決定の際にもホテルやゲストハウス、式場、レストランとゲストへのおもてなしと自分たちの好みからベストな会場を選ぶことが可能となります。
2なじみのあるスタイルなのでゲストにとって分かりやすい
祝儀制はよく招待される結婚式のスタイルです。
それに比べ会費制の1.5次会、つまりは会費制のウェディングパーティーに招待されることは機会として多くありません。
なので、ゲスト自体も色々と悩まれることがあります。
会費とは別に祝儀は用意すればよいか?
参加後、自分が結婚式するときは招待してもいいのか?
服装はどのような服装でいけばいいのか?
など・・・悩まれることがあるようです。
会費制祝儀制どちらにも良し悪しがございます。
たくさんの1.5次会をみてきた私としては会費制祝儀制、どちらかに決めて会場探しをするのではなく会場や内容を決めていってから、祝儀で行うのか会費で行うのかを決定するのがよいかと思います。
様々な1.5次会のスタイル
それではどのような1.5次会があるのか見ていきましょう。
海外挙式後の帰国後パーティー
ハワイやグアム、バリ、ヨーロッパ等で挙式を行ったのちに日本で行うウェディングパーティー。
友人中心で行うことが多く、海外挙式後2カ月~3カ月後に行われることが多いスタイルです。
海外挙式でのフォトデータを使用したグッズや映像を使用して海外での挙式の報告もゲストへ行うことができます。沖縄や軽井沢や北海道といった国内リゾート挙式を行う方も同様の1.5次会を行うことが多いです。
親族挙式後や挙式はしないお披露目パーティー
挙式は神社で親族と行い、そのあとに友人も招いてお披露目するウェディングパーティー。
挙式と同じ日に行う方もいらっしゃいますし帰国後パーティーのように挙式時の写真が出来上がってから行う方もいらっしゃいます。また、挙式はせずに結婚の報告をする披露パーティ。
オリジナルウェディング
とにかく自由度が高いウェディングパーティ
大きくわけるとこのような3つの状況の1.5次会がございます。
皆様はあてはまりますでしょうか?
当てはまった方はぜひこちらのブログを何度も見返してみてください。
まとめ
1.5次会は自由度の高い結婚式のスタイルですが
失敗や後悔も多いスタイルでもあります。
一生に一度のイベントで、初めての結婚のお披露目になることは一般の結婚式と変わりません。
また、ゲストが1日おふたりのお祝いに集まってくれるということも結婚式と変わりません。
開催会場や招待方法、当日の内容など様々なことをしっかり考えて決めていきましょう。
経験豊富な私たちプランナーにお気軽にご相談ください。